建設業許可はなぜ必要なのか
建設業許可の目的とは
建設業許可は、2つの大きな目的、つまり建設工事の適正な施工確保および発注者保護にあります。このことから施工業者は一定金額以上の工事を請け負う場合「建設業許可」を取得していなければなりません。建設業許可は、法律の下、一定の財産的基礎やl工事を行うにふさわしい能力を持った者を備えた業者に対し、国や県が許可を与える制度です。
手抜き工事を未然に防ぐ
許可制度は、完成した建築物や土木工作物に、手抜き工事等があるといけないので、工事を発注する前に、一定の基準を満たしている施工業者を選び、手抜き工事などを未然に防ぐ目的があります。
また、許可要件に基づき、一定の資格、経験のある「専任の技術者」を選任する必要があるため、この専任技術者の監督の下、建築物、土木工作物の適正な施工が確保されます。
発注した者の保護は大丈夫か
通常、家を建築する場合、請負契約を結ぶと、まず手付金を、施工中には中間金を、完成後に残金を支払うことになります。しかし、手付金、中間金を支払った後、もし施工業者が倒産したら、施工が未完了になる可能性があります。こうなると発注者側は、お手上げ状態です。
建設業許可は、そのような事態を未然に防ぎ、発注者を保護するための制度です。施工業者にある一定以上の資産があり、建設業の経営経験が一定期間以上ないと許可は取得できません。このような制度を設けることで、発注者の保護を図ります。